2017.12.30 地球は熱湯の惑星だった?25
先日星野遺跡の地層のところで「白っぽいところが姶良の火山灰のようです」と書きましたが、違っていたようです<(_ _)>。
3万年前の姶良カルデラ噴火では「関東で10cmの降灰があった」ということなのに、なぜここにはこんなに厚く積もっているのだろう?と疑問に思ったのですが、白っぽい層ではなくその間にある薄い層が「姶良丹沢火山灰層」だったのですね。実際に見た時にも、左側の地層の写真と比較しても、どれがそうなのかよく分からなかったのですが<(_ _)>。
ところで「姶良丹沢火山灰」の丹沢って何だろう?このとき同時に丹沢も噴火して丹沢の火山灰も混じっているということなのかな?と調べてみると、
当初は丹沢山地に分布していることから丹沢軽石(丹沢パミス)と名付けられたが、その後1970年代に姶良カルデラが起源であることがわかり、姶良丹沢火山灰と呼ばれるようになった。
のだそうで、「姶良Tn火山灰」のTnは丹沢のことなのだそうです。でも、この火山灰の層は
50cm以上:九州南部、高知県西部
80cm以上: 鳥取県の大山付近
40cm以上: 京都市
25cm以上: 琵琶湖
20cm以上:九州北部、四国、中国地方、近畿地方
10cm以上:中部地方、関東地方
ミリ単位:千葉県銚子
5cm以上:東北地方南部
東北地方北部や朝鮮半島でも確認されている。
のだそうですから、特に「丹沢」と入れる必要はないと思うのですが、なぜ訂正せずに意味のない紛らわしい呼び方を続けているのでしょうね?一種の学会(ギョーカイ)用語なのでしょうか(^_-)。
ところで昨日、ジオ・ジャパンの再放送を見たのですが、それによるとフォッサマグナは落ち込んでできたのでも、日本列島が裂けて海になったのでもなく、東日本と西日本は、もともと別のプレートに乗っていた付加体であって、フォッサマグナは初めから海(海峡)だったようでした。
一続きだったものが割れたのではなく、もともと同じ頃にロシアのあたりに付加された東日本と、中国のあたりに付加された西日本を載せたプレートが違う方向に動いたため、フォッサマグナを境に付加体の向きが変わっているということのようです。
そして、東日本と西日本の間にあった海峡を埋めて一続きの本州にしたのが次々に衝突してきた火山島だったのですね。丹沢の山中には丹沢が南の海で生まれた火山島であったことを示す枕状溶岩やサンゴの化石があるそうです。見てみたいな♪