2017.10.9 新海三社神社4 広川原集落と93号線
広川原集落には15,6軒の家があって、骨組みが見えるような廃屋の中に何軒か、ひょっとしたら人がいるかも?と思った家があったのですが、↓の記事によると、2007年には4戸に住人が居たようですから、それは10年前までは人が住んでいた家だったのでしょうね。
この季節には関越方面は混雑しますし、山越えの道は時間がかかりそうだったので日の出前に家を出たのですが、朝の光の中でも人の気配の全くない集落は不気味な感じがして、止まらずに通過してしまったのですが、集落の少し奥にはお寺の立派な山門が残っていたようです。
心細くなるような山道を走っていたら、この集落の少し手前で突然「狭岩峡」という大きな看板が出てきたので、車を止めてみました。↑の記事によるとその辺りに廃校になった田口小学校狭岩分校があったようなのですが、そんなひとけのない山中に家や学校があるとは思ってもいなかったせいか気が付きませんでした<(_ _)>。洞穴の案内板を見て「その洞穴と地下湖を見てみたい」という好奇心を起こさなければ、たぶんここに集落があったことにも気が付かないで通り過ぎてしまったでしょうね。
この狭岩峡には川の両岸に大きな岩があり、写真ではその迫力がなかなか伝わりませんが、垂直にそそり立つその岩を見上げると首が痛くなるほどでした。
狭岩峡のずっと手前には「蝉の渓谷」があって句碑や歌碑や石造物などがたくさんあったので、この道は古代から長野と群馬を繋ぐ主要な街道だったのではないかと思ったのですが、この集落には立派な山門を持つお寺があって、小学校の分校もあったのですから、やはりこの山道はかつては人が往来する主要な街道で、この集落には山越えをする人たちのための宿やお店などもあって住人も多かったのではないでしょうか。
蝉の渓谷