2017.5.21 増毛って?
地図センターが追加で作成する予定の5種の扇子のうち「増毛」が日本のどこにあるのか私は全く見当がつかなかったので、地図検索をしてみたら北海道の石狩平野の西側にあることが分かりました。
「増毛」って地形ではないし、日本語の地名としては「ましけ」という音(おん)も、「増毛」という文字も違和感がありますよね。ちなみに「増毛」で検索したら「ぞうもう」が出てきました(^o^)。
地図を見ると増毛町には「暑寒別岳」という山があるのですが、私はこれも読み方が分からなくて、寒いのはともかくとして北海道の標高1492mの高山が暑いはずはないだろうと違和感がありました。
意味が分からないこれらの地名はアイヌ語かもしれないと思って調べてみると、増毛はアイヌ語の「マシュキニ」「マシュケ」(カモメの多いところ)であり、暑寒別岳(しょかんべつだけ)はアイヌ語の「滝の上にある川」を意味する「ソー・カ・アン・ペツ」であることが分かりました。それなら地名としておおいに納得できますね(^o^)。
北海道の地名には「内」や「別」が多いようだと思っていたのですが、「内」(nay)も「別」(pet)もアイヌ語で川のことなのだそうです。北海道の広大な平野は元は海だったのですから、海までの水路として川がたくさん残っているのではないかと思い、試しに「登別」と「サロベツ」の地図を出してみたら、やはり川がたくさんありました(^o^)。
シリ(sir)は地面・土地・山、ソー(あるいはショー)は滝のことだそうですが、ショー・ナイは「滝川」(たきかわ)とされていますから、増毛や暑寒別岳のようにアイヌ語の音(おん)に似た音(おん)の漢字を当て嵌めたものと、滝川のように音(おん)ではなく同じ意味の漢字を当てたものとが混在しているようです。
以前、埼玉県の越辺(おっぺ)川に行った時、その音の響きからこれはアイヌ語なのではないかと考えたのですが、「おっぺ」の「ペ」は、やはりアイヌ語の川を意味する「pet」のようですね。
アイヌ語ということは、縄文人の言葉だったのでしょうね。2800年前頃に弥生人が渡来してくるようになるまで、2万年以上も日本全土に住んでいたのは縄文人だったのですから。
文字を持って中国や朝鮮半島から渡来してきた弥生人たちが、縄文人たちの地名に文字を当て嵌めたのではないでしょうか。学者さんたちは卑弥呼の時代(3世紀)の日本にはまだ文字はなかったと思い込んでいるようですが。
アイヌ人が「ソー・カ・アン・ペツ(滝の上にある川)」と呼んでいたという「暑寒別岳」は増毛山地の主峰で、第三紀(約400万~200万年前)に活動した火山だそうですから、現在の西之島のように、その頃に海面に姿を現して標高1492mになるまで噴火し続けたということなのでしょうね。1000万年前にはまだ影も形もなかったようですから(^o^)。
でも「暑寒別岳」は山で、別(=川)ではありませんから、これは弥生人たちの聞き違いか勘違いで、「ソー・カ・アン・シリ(滝の上にある山)」だったのかもしれません(^_-)。
2015年には元の12倍の大きさになった西之島は、
2017年には13倍に成長したようです。
現在どんどん育ちつつあるこの島は、「日本会議」や「神道政治連盟」や日本を代表する哲学者や宗教学者や歴史学者がどのような詭弁を弄してつじつまを合わせをしようとしても、天地創造時にカミサマが創ったものではありませんし、神代にイザナギとイザナミが天沼矛で作ったものでも、もちろんイザナミが産んだものでもないのです(^o^)。