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「チバニアン」その後

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2017.5.12 「チバニアン」その後

 

しばらく前に、たまたまテレビで千葉県市原市にある約77万年前の地層が、「第四紀更新世前期・中期境界の地磁気逆転地層の時代の国際標準模式地」として、国際学会に登録の申請がなされ、世界の地質学者で作る「国際地質科学連合」で国際標準模式地と認められれば、この時代がラテン語で“千葉時代”を意味する「チバニアン」と名付けられるかもしれないというニュースを聞き、どういうことだろう?と興味を持ったのですが、

 

調べてみてもあまりよく分からず、その後続報もなかったので<(_ _)>、それなら現地へ行ってその地層を見て情報と資料を収集してこようと思い、去年の夏、養老渓谷へ出かけてみました。

 

養老渓谷とは?

 

行ってみて分かったこともいろいろあったのですが、

 

現地では「チバニアン」は全く知られていなくて、その地層がどこにあるのかの案内も、資料や説明なども全くなく、何も分からなかったので、マスコミに続報が出てくるのを待つことにしたのですが、その後このことに関するニュースは全くなかったのですよね。

 

それではイタリアに負けて「チバニアン」は消えたのかもしれないと考えたのですが、モンテルバーノ・イオニコやビィラ・デ・マルシェに決まったというニュースも無かったので、この件がどうなったのか知りたいと思い、去年の秋、千葉県立博物館に出かけてみました(^o^)

 

ところが、博物館には、「チバニアン」に関する展示物も説明もパンフレットや出版物も全く無かったので受付で聞いてみると、やはり「チバニアン」に関するものは現在は何もなく、以前展示したものがどこかにあるはずだけれど、今日は担当者が休みなのでどこにあるか分からないし、説明できる人もいないということでした(-_-;)。「チバニアン」は、博物館内でもあまり関心を持たれていなかったようです。

 

で、「チバニアン」はその後どうなったのかも、地磁気の逆転ってどういうことなのかも、どうして起きるのかも、起きるとどうなるのかも全く分からず、資料も入手できないまま帰ってきたのですが・・・・・

 

それから半年経って、5.6の新聞に「地質年代命名権 国際学会に申請」という記事が載っていました。これから申請するのだそうで、決まるのは来年なのだそうです。まだ申請もしていなかったのですね(^o^)。月内に申請するそうですから、申請されればその関連のニュースや解説なども出て来るかもしれません。

 
イメージ 1

願わくば「日本会議」や「神道政治連盟」や宗教関係者などに「77万年~126千万年前は神代だ」などという理不尽なイチャモンを付けられずに「チバニアン」に決まってほしいものです(^_-)「北の縄文遺跡」や「沖ノ島の遺跡群」の二の舞い・三の舞いにならなければいいのですが・・・・・・

 

この磁場の逆転は、生物の大量絶滅や気候変動に関係していると考えられているそうですから、もしも『古事記』が記したように179万年前に天孫が降臨して来ていたとしても、その子孫は77万年~126千万年前に絶滅してしまったのではないでしょうか(^o^)。

 
 

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