証人喚問でも疑惑が増えるばかりでさっぱり解明にも解決にも近づかないようですね<(__)>。一つ一つのことには頼んだ人や頼まれて何かをした人がいたとしても、「全部この人がやったことです」と言える人はいないからでしょう。
「愛国心を培い、日本人としてのアイデンティティーを育てる教育をしたい」という安倍首相や大阪維新の会と「国家神道や教育勅語に基づく教育を施す学校を大阪に作りたい」という籠池氏の思惑が一致した結果、「それ行け!!」という空気になり、「瑞穂の國記念小學院」の建設は開校目前まで異例のスピードでとんとん拍子に進んでいったということなのではないでしょうか。
「神風が吹いた」と言った籠池氏は、首相夫妻や国会議員や大阪府知事や日本会議の共感とバックアップを得て何をやっても大丈夫だと思ったのかもしれません。でも、同じ方向を向いて一緒に走っているはずだった人たちが、疑惑が浮上したとたんに手のひらを返したようにソッポを向いて自分は何の関係もないと言い始めたため、「はしごを外された」と思ったのでしょう。
ところで、今日の新聞に「ワサビは中国雲南省の高地に自生する「シャンユサイ」の祖先と約400万年前に分かれて辛みを獲得した可能性が高いことが分かった」という記事がありました。シャンユサイは、見た目はワサビとそっくりだけれど辛みがなく、雲南省では葉や茎を炒め物などにして食べるそうです。
日本の固有種とされているワサビ種には他にユリワサビがあるそうですが、こちらも約100万年前にシャンユサイの祖先から分かれたと推定されることが葉緑体のDNA配列の解析から分かってきたそうですから、ワサビもユリワサビも日本独自の固有種ではなかったようですね。DNAの解析からはニンゲンも含めた生物のルーツや移動の経路が分かるのです。天から降ってきた神様の子孫なのか、アフリカで発生したホモサピエンスの仲間なのかどうかも含めて(^_-)。
この記事では「中国大陸と日本列島が陸続きだった時代に自然に分布を広げたと考えられる」とされていましたが、日本列島は2000万年前には中国大陸と離れてしまったようですから、渡り鳥や、中国大陸からや旧石器時代や縄文時代や弥生時代に日本列島に渡って来た人たちがタネを運んできたのかもしれませんね(^o^)。
2000万年前の日本
ニンゲンも西瓜もヒョウタンもそうやってアフリカから日本にやってきたようですしね(^o^)。
人類の移動ルート
ヒョウタンの伝播ルート
つまり、現人類のホモサピエンスも、西瓜も、ヒョウタンもアフリカから発して世界中に広がっていったのであり、日本人は天から降ってきたのでも日本列島の土や海から湧いて出た固有種でもないのです。
日本人としてのアイデンティティーや愛国心を育てることは大事でしょう。でも、その基礎を非科学的で非論理的な「嘘八百の国家神道」と「主権在君の教育勅語」に置いて、偏狭なナショナリズムや皇国史観を子供にすり込むのはまちがっていると私は思います。