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「国家神道」を信じていた人はいた?

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2017.3.23 「国家神道」を信じていた人はいた?

 

戦前・戦中の人達(戦争に駆り出された庶民)が「天皇は神だ」ということを信じていなかったという記述は私にとってはちょっとオドロキでした。それでは、ドキュメントやドラマなどによく出てくる「神国日本万歳!」「天皇陛下万歳!」と玉砕する場面は一体なんだったのでしょう?それらは政府発表のフェイク・ニュースだったのでしょうか<(_ _)>

 

私は、戦後72年経った今でも「科学が示している地球や人類の歴史」を無視した荒唐無稽なつじつま合わせの歴史解釈や「国家神道」を復活させるような教育がはびこっているのは、「国家神道」の神話をまだ固く信じている人たちがいるからで、100年くらい経って完全に世代交代するまでは神話を否定するような科学的事実は受け入れられないのだろうと漠然と考えていたのですが・・・・・

 

それではいったい誰が「国家神道」や神話を信じていたのでしょうね?

 

本居宣長や国学者と言われる人達や、荒唐無稽な解釈をしている歴史学者さんたちでしょうか?その方たちは、まさか「こんなのはウソだよ」と思いながら解釈書を書いたり出版したりしていた(る)わけではないでしょうから(^_-)

 

それとも「国家神道教育」を実現させようとしている「日本会議」や、「神道政治連盟」や、それに属する国会議員や、森友学園の籠池氏でしょうか?

 

でも、この方たちは信じているというより、「信じているふり」をして「国家神道」を人脈や票田や資金源として利用しているように見えるのですが<(_ _)>

 

神の子孫であることを根拠にしていた(?)旧華族の皆さんは、自分たち(の先祖)が作ったオハナシなのですし、自分たちがフツーのニンゲンであることをよく御存じでしょうから、「国家神道」や神話を信じているはずはないだろうと思うのですが、この方たちは盛大に信じているふりをし、他人にも信じさせようとするでしょうね(^o^)

 

自分たちは「神話の神の子孫」だということで特権を享受してきたのに、「天皇は神だ」ということを否定したり、否定されてしまったりしたら、その神のお供をして高天原から降臨してきた自分たちの祖先も神ではなかったことになってしまいますから(^_-)

 

「明治政府と神祇官がデッチあげた国家神道」を信じていた人がはたして本当にいたのかどうか分からなくなってきてしまいましたが<(_ _)>、本来は緻密で論理的な人種だったと思われる「日本人」の大部分は、神話を自分の利益に結び付けようとする人や一部の狂信的な人を除いて、戦時中も「国家神道」や神話など信じてはいなかったというのが実情だったのかもしれませんね(^_-)

 

「国家神道」の元になっている『古事記伝』を著した本居宣長は歴史学者ではなかったようですし、現代の歴史学者さんたちが歴史書として古代史解釈の底本としている『古事記伝』は、「国粋主義的哲学」の「思想書」であって「歴史書」ではなかったようです。

 

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