2017.3.4 宇佐神宮33 アマテラスは男だった!!
『古事記』の現代語訳や解釈本では、アマテラスはスサノオの姉とされていますし、これまで見た絵や挿絵は全て女性の姿で描かれていましたから、私はアマテラスは女神として創られたのだと思い込んでいました。
昨日、神明社や天祖神社がアマテラスを祀る神社であることを知って、それではこの架空の人物はいったいどんなカミサマとして祀られているのだろう?と思い、改めてアマテラスについて調べてみてビックリしました!!
なんと伊勢神宮では古くから天照大神は男性の神様として祀られていて、伊勢神宮に奉納された天照大神の装束一式は男性用の衣装なのだそうですし、京都祇園祭の岩戸山の御神体の伊弉諾命・手力男命・天照大神はいずれも男性の姿であり、天照大神は、白蜀江花菱綾織袴で浅沓を穿き直径十二センチ程の円鏡を頸にかけ笏を持った眉目秀麗な美男子の姿なのだそうです(^o^)。
さらに、円空は江戸時代に男神として天照大神の塑像を制作しているそうですし、江戸時代に流行した鯰絵には天照大神が男神として描かれているものもあるそうです。
↑では、アマテラスは女の姿になっていますけれど・・・・・
世界の神話では、ギリシアの太陽神・アポロンもエジプトの太陽神・ホルスも男ですし、インカ神話のマンコ・カパックも太陽神インティ(Inti)の息子で男なのに、なぜ日本の太陽神のアマテラスは女なのだろう?と疑問に思っていた私は、アマテラスが男だったと知っておおいに納得してしまいました\(^o^)/。
世界の神話はみな似たりよったりのオハナシなのですが、『古事記』の神話もギリシア神話によく似ているようですから(^o^)、『古事記』は太陽神のアマテラスを男として創ったのではないでしょうか。
それではなぜアマテラスが女神とされているのかというと、『日本書紀』ではスサノオがアマテラスを姉と呼んでいるのだそうで、これについては「藤原不比等が女性が天皇に即位できるように記紀を作り替えた」と言われているのだそうです。
けれど、アマテラスが女になったのは不比等の時代ではありません(^o^)。平安時代に奉納された天照大神の装束は男性用の衣装だったのですし、江戸時代までアマテラスは男の姿で描かれたり造られたりしていたのですから、江戸時代までアマテラスは男だったのです(^o^)。
それではアマテラスが女になったのはいつかというと、江戸末期の18世紀末で、アマテラスを女にしたのは本居宣長だったのではないでしょうか。私は『古事記』の現代語訳しか知らないので、宣長が『日本書紀』を参考にしてアマテラスを女としたのか、原典を読み違えて誤った解釈をしたのかは分かりませんが、アマテラスが女だとされたのは、宣長が『古事記伝』に「アマテラスはスサノオの姉で女」と記したからでしょう(^o^)。
なぜなら、『古事記伝』が世に出て以降の学者さんたちの『古事記』の解釈や解説はすべて『古事記伝』を元にしているのだそうですし、「国家神道」も『古事記伝』と本居宣長の後を引き継いだ平田篤胤の「平田神道」を元にデッチ上げられたのですから。
アマテラスが男から女に性転換したのは『古事記伝』以降のことであり、だれも疑問を持ってはならない最高神の女神として定着したのは、明治時代に神祇官たちによって「国家神道」がデッチ上げられた以降のことのようですが、「日本会議」や「神道政治連盟」や森友学園は、こんなウソ八百のオハナシを歴史として白紙の子共達の脳にすり込もうとしているのです<(_ _)>。