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宇佐神宮14 伊勢神宮3

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2017.2.10 宇佐神宮14 伊勢神宮3

 

「フェイク・ニュース」といえば、『記紀』が記したのは、1000年分水増しされ、架空の人物や捏造された歴史がたくさん入った「フェイク・ニュース」なのですよね<(_ _)>

 

神武天皇はもちろん架空の人物ですし、3300年前頃に分岐した弥生人が移動を開始したのが2800年前頃ですから、紀元前660年頃といえば、弥生人がやっと日本海側にやってきはじめたかどうかという頃で、まだ大国主の国やヤマト王朝は影も形も無く、当時日本列島に住んでいたのは縄文人だったのです(^o^)

 

明日は「建国記念日」ということで休日になっていますが、これは『古事記』のウソを元に作られた全く根拠のない記念日なのです<(_ _)>

 

「アマテラスが皇祖」だというのも、「宇佐神宮に571年に応神天皇が示現した」というのも「アマテラスの子孫の神武天皇が紀元前660年に即位した」というのも「フェイク・ニュース」です。

 

アマテラスを皇祖とする『古事記』のオハナシを創った(創らせた)のは藤原不比等のようですから、そのアマテラスを皇祖神として祀る伊勢神宮を造ったのも不比等かもしれません。『古事記』が創られる以前にはアマテラスはいなかったでしょうから(^_-)

 

すると伊勢神宮は、元々は外宮の豊受大神を氏の祖として祀っていた祖廟で、それを不比等が和銅年間に「アマテラスを祀る伊勢神宮」に模様替えして内宮を造ったのかもしれませんね。『古事記』が完成した和銅年間には、不比等は杵築神社を出雲大社に造り直したり、神武天皇陵を造ったりと『古事記』に合わせて様々な改変や捏造をしていたことがここまでに分かっていますから(^o^)

 

それでは「伊勢神宮は誰が何のために造った神社なのか?」という疑問の答えは、「不比等が『古事記』の作り話に真実味を与えるために造った神宮である」ということでしょうか(^_-)。鹿島にしても、香取にしても、宇佐にしても、気比にしても、「神宮」とされているものは「祖廟」として造られたものではないようですから。

 

そうであれば、伊勢神宮の神職には藤原氏の息の掛かった人が任命されていたのでしょうね(^o^)。そこで、それは誰だったのだろう?と調べてみると、伊勢神宮の祭主は代々公家の藤波家が世襲していたのだそうです。

 

公家であること、「藤」の字を持つことから見て、やはり藤原氏の一族が宮司を世襲していたようです。それでは藤原氏と戦っていた称徳天皇が伊勢神宮に神意を問う使者を送ることはあり得なかった訳です。伊勢神宮から出てくる託宣が藤原氏の意向に沿ったものであることは分かりきっていたわけですから(^o^)

 

ここでもう一つ「天皇の主な仕事は祭祀だとされているのに、明治維新まで歴代の天皇がただの一人も皇祖であるアマテラスを祀っている伊勢神宮に参拝しなかったというのはなぜなのだろう?」という長年の疑問も思いがけず解決してしまいました\(^o^)/。

 

伊勢神宮は天皇家の祖廟ではなく、『古事記』に合わせて不比等が造ったものであり、代々藤原氏が祭主を務めていた神社だからだったのですね。

 

解釈が間違っていたから「謎」になってしまっていたのであって、全て理にかなった行動だったのです。




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