2016.12.2 穂高神社と安曇野142 安曇族（海人族）80 在原業平5
光仁天皇以降の時代は天皇も皇太子も入れ替わりが激しくて、誰が誰の皇太子だったのかすぐに混乱してしまうので<(_ _)>、光仁天皇から清和天皇までの天皇と廃太子になった皇太子と新しい皇太子を一覧表にして整理してみました。
天皇 皇太子
光仁天皇 他戸親王（廃太子） 光仁の子・母は井上内親王
桓武天皇 早良親王（廃太子） 桓武の弟・母は高野新笠
平城天皇 神野親王（嵯峨天皇）平城の弟・母は藤原乙牟漏
嵯峨天皇 高丘親王（廃太子） 平城の子・母は伊勢継子
淳和天皇 正良親王（仁明天皇）嵯峨の子・母は橘嘉智子
仁明天皇 恒貞親王（廃太子） 淳和の子・母は正子内親王
文徳天皇 惟仁親王（清和天皇）文徳の子・母は藤原明子
清和天皇 貞明親王（陽成天皇）清和の子・母は藤原高子
この一覧表を見ると、文徳天皇と清和天皇以外は自分の子を皇太子にしていないのですがどうしてなのでしょうね？惟仁親王は文徳天皇の第4皇子ですが、この皇子は文徳天皇の意に反して藤原氏が立てた皇太子です。そして皇太子を廃した後新しく皇太子に立てられたのは、
天皇 新しい皇太子
光仁天皇 山部親王（桓武） 光仁の子・母は高野新笠
桓武天皇 安殿親王（平城） 桓武の子・母は藤原乙牟漏
嵯峨天皇 大伴親王（淳和） 嵯峨の異母弟・母は藤原旅子
仁明天皇 道康親王（文徳） 仁明の子・母は藤原順子
廃された他戸親王の母は井上内親王、早良親王の母は高野新笠、高丘親王の母は伊勢継子、恒貞親王の母は正子内親王ですが、藤原氏が立てた新しい皇太子の安殿親王・大伴親王・道康親王の母は藤原氏です。山部親王だけ藤原氏の子でないのは、光仁天皇と藤原氏の娘の間には皇子がいなかったということでしょうか。桓武天皇は藤原氏の子ではないのですが、桓武天皇の新しい皇太子は藤原氏の子ですから、これを見ると藤原氏の血を引かない皇太子は全て排除されたということのようですね(T_T)。