2016.5.18 三鷹天文台
日曜日に神代植物園へ出かけてみたら駐車場がいっぱいだったので、久しぶりに三鷹天文台へ行ってみたのですが、去年の桜の時期以来だったのでもう1年以上経っていたのですね~。この間にハケの木が大きくなったのか、以前よりハケの上からの見晴らしが悪くなっていました。
以前見学コースの「すばる望遠鏡」の説明を見た時には、ハワイが日本に近づいてきているというプレートテクトニクスをまだ知らなかったので(^_^.)、「自分の視点が少し変わったかもしれない」と覗いてみたら、たまたま太陽の黒点と磁場の変化についての映像が流れていたのですが、こちらに天文や磁場の知識があまりなかったのでよく分かりませんでした(T_T)。勉強して出直しなさいということですね<(_ _)>。
シアターを覗いてみると、ここでもやはり子供たちが、月と地球が誕生した過程をコンピューターで再現した映像を見ていましたから、この子たちに「この世の全てはカミサマが一週間で作ったんだよ」などと言ったら、「そんなのウソだ!地球は何十億年も前に宇宙の塵が衝突を繰り返して惑星になってできたんだよ」と反論されてしまうのでしょうね(^_-)。次世代の子供たちは、歴史も地球規模どころか宇宙規模で考えるようになるのでしょう(^o^)。
この三鷹天文台の構内には「三鷹国際報時所」の跡地があるのですが、ここに寺田寅彦(1878~1935)がプレートテクトニクス以前に大陸が動いていることを予測していて、地殻変動を調査するために菱形基線を設置したことが記されています。
改めてそれを眺めながら、Killyさまが「40年前に会社でプレートテクトニクスの話をしたら、バカバカしいと一笑に付された」とのコメントをくださったことを思い出し、寺田寅彦が地殻変動を調査しようとしたのは今から100年も前のことだったのですから、きっと当時は「大陸が動くなど荒唐無稽なでたらめだ」と思われたのでしょうけれど、それが根拠のない思い付きや恣意的なつじつま合わせではなく、論理的に導き出されたものであるならば、いつかはそれが真実であることが証明されて常識になっていくのだと改めて思いました。「真実は時の娘」なのです(^o^)。
ついでに天文台構内古墳も見てきたのですが、去年はまだかろうじて見えていた古墳は、今年は木や草に埋もれてどこにあるのかさえ全く分からなくなっていました。たった1~2年でこうなってしまうのですから、1000~2000年も経った古墳がただの邪魔な藪だと思われて削られてしまったのも無理はありませんよね<(__)>。
2013.3 この年は古墳の調査と見学会があって草木が取り除かれていたのでよく見えたのですが、
2015.3 それから2年経ったら、ここにあることを知らなければ分からないくらいになっていて
でも、木や草を取り払えば1000年以上経ってもちゃんと元の形が残っているのは、古墳がただの土盛ではなく古代のコンクリートである版築工法で造られたものだからなのです(^o^)。
この古墳の石室の壁は↓のようになっているそうです。