2016.5.2 地震と噴火2 南太平洋の地震
調べてみると、インドネシアや南米の付近では大地震や大噴火が多いようです。2004年のスマトラの地震での大津波の映像は衝撃的でしたよね(T_T)。
大地震や大噴火や大津波を引き起こすほどのすさまじいエネルギーは、マントルやプレートの動きから供給されているのではないかと考えたのですが、ここまでに大地震や大津波を引き起こしたチリや東日本の沖にはプレートの境界の海溝があり、プレートの沈み込む圧力によってひずみが溜まって地震が起きたことが分かったので、スマトラの沖にもプレートの境界の海溝があるのではないかと考えてスマトラを調べてみると、
ミャンマーから大スンダ列島・小スンダ列島・ティモール島にかけて、インド・オーストラリアプレートとユーラシアプレートがぶつかり合うスンダ海溝(ジャワ海溝)があるためこの付近は世界有数の地震多発地帯であり、スマトラ島周辺では100年から150年の周期で大きな地震が繰り返し発生している。
ということが分かりました。
そこでスマトラの地震を調べてみると、
時期 名称 M 震源地
2000.6.4 スマトラ島沖地震 7.9 スマトラ島南方沖
2004.12.26 スマトラ島沖地震 9.1 バンダ・アチェ南南東沖
2005.3.28 スマトラ島沖地震 8.6 メダン南西沖
2007.9.12 スマトラ島沖地震 8.5 ブンクル南西沖
2009.9.30 スマトラ島沖地震 7.5 パダン西北西沖
2010.4.6 スマトラ島沖地震 7.8 バニャック諸島付近
2010.5.9 スマトラ島沖地震 7.2 バンダ・アチェ南南東沖
2010.10.10 スマトラ島沖地震 7.2 バンダ・アチェ南西沖
2012.4.11 スマトラ島沖地震 8.6 バンダ・アチェ南西沖
2016.3.2 スマトラ島沖地震 7.9 スマトラ島南西沖
100~150年周期どころではなく、2000年以降だけでもこんなに大地震が起きていたことが分かりました。100~150年だったという大地震の周期が2、3年に縮まってきているということなのでしょうか?
このジャワ海溝のプレートの動きが他のプレートの動きに影響を与えないはずはありませんよね<(_ _)>。ひょっとするとこの付近で早く大きくなってきたプレートの動きが周辺のプレートを次々に動かして、あちこちにひずみを作り地震が起きているのではないか、そう思ってその辺りの地図を眺めてみると、バヌアツを含むインドネシア、日本、南米が囲んでいる地域は太平洋で、大きな陸地がないのですね。
すると、この南太平洋を乗せたプレートは、ユーラシア大陸やアメリカ・カナダのような大きな陸地を乗せているプレートより軽くて比較的小さいエネルギーでも大きく動いてしまい、それが玉突きのように次々に隣接するプレートを動かして、ユーラシアや北米に比べれば小さくて軽い南米や、さらにそれよりもはるかに小さくて軽いスマトラや日本のような島々の乗ったプレートを大きく動かしてひずみを蓄積させているのかもしれない・・・・・
そんなことを考えながら地図を見ていたら「バヌアツ」という文字が眼に入りました。しばらく前にニュースで聞いたような気がするけれど何のニュースだったっけ?と「バヌアツ」を検索してみると、4.29にM7.0の地震があったというニュースがトップにあり、それに続いて「バヌアツの法則」が出てきたのですが、それは何だろう?と見てみると、「バヌアツ諸島付近で大きな地震があると、10日以内くらいに日本でも地震がある可能性が高い」のだそうです<(_ _)>。
バヌアツは大都会ではないために大きなニュースにならないのか、なじみのない地名だったので私が聞き落していたのか、このバヌアツでは4.1からM4.5以上の地震が7日間で17回も起きていたのだそうですが、熊本で地震が起きたのは4.14でしたよね。これはバヌアツ付近のプレートの動きが玉突きのように大分から熊本を通っているプレートの境界である中央構造線に波及して熊本地震を引き起こしたということなのでしょうか??
私はバヌアツの位置も「バヌアツの法則」も知ったばかりですので、まだどんな推理も判断もすることはできないのですが、もし本当に熊本地震がバヌアツの4.1~7の地震によって引き起こされたものなのであれば、4.29のM7.0の地震の影響は今週末頃に出てくるということになるのかもしれません<(_ _)>。