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Channel: 歴史探訪
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チバニアン

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2016.4.17 チバニアン
 
少し前に、千葉県市原市にある約77万年前の地層が、「第四紀更新世前期・中期境界の地磁気逆転地層の時代の国際標準模式地」として国際学会に登録の申請がなされ、世界の地質学者で作る「国際地質科学連合」で国際標準模式地と認められれば、この時代がラテン語で“千葉時代”を意味する「チバニアン」と名付けられるかもしれないというニュースがありました。
 
この地層は、市原市田淵の養老川沿いにある「千葉セクション」と呼ばれる地層の「白尾(びゃくび)層」で、同様の地層は他にイタリアのモンテルバーノ・イオニコと、ビィラ・デ・マルシェの二ヶ所が知られているのだそうです。
 
去年ニュースで初めてその言葉を聞いた時、チバニアンって何だろう?と調べてみたら、77万年前には地球の磁場、つまり「N極」と「S極」が今とは逆になっていて、市原市の地層はその時代のものなのだということが分かったのですが、「磁場の逆転」とはどういうことなのかが分からなかったので、そのうち、ちゃんと調べてみようと保留にしておいたことを思い出しました(^_-)
 
地球では360万年前から11回前後の地磁気の逆転があり、その最後の逆転があったのが77万年前で、この市原市の白尾層は、その77万年前の地層で「N極」と「S極」が逆転しているのだそうです。
 
それでは地球は、何十万年かごとに東西方向だけではなく南北方向にも回転して南極と北極が逆さになっていたということなのかな?と考えてみたのですが、それはあり得ないような気がしました(^_-)
 
けれど他には何も思い付かなかったので、そもそも私は「磁場とかN極・S極とは何なのか、どうしてできるのか」などということをこれまで考えてみたことがなく、N極・S極は初めから決まっていて変わることなどないのだと思い込んでいたことに改めて気が付いたのですが(^_-)、地形にしても磁場にしても、根拠もなく「不変だ」と信じ込んでいただけであって、地形や気候が46億年の間大きく変わり続けていたように、N極・S極も初めから定まっていたものでも不変のものでもなかったのですね<(_ _)>
 
地球の磁場を形成しているのは地球の中心部にあるコアと呼ばれる部分で、金属性の固形の中心部の周辺をどろどろに解けたマントルコアが覆っていて、そのマントルコアには流動性があるために磁場の逆転が起きるということのようなのですが、どういう仕組みで磁場ができたり逆転したりするのか、今はまださっぱり分かりません<(_ _)>
 
まるで去年プレート・テクトニクスを初めて知った時のように、今の私には想像もつかない壮大な話なのですが、この「チバニアン」の申請によって、今後テレビや新聞に磁場やその逆転や地層に関する解説がたくさん出て来るでしょうからそれを待つことにしましょう(^_-)
 
あれこれ見たり聞いたりしているうちに、雲をつかむようだったプレート・テクトニクスも少しずつ分かってきて、ヒマラヤができたプロセスや標高4000mの所に塩湖やアンモナイトの化石が大量にある理由も分かってきたのですから(^o^)
 
 
ネコビタイ便り
 
昨日蕾だった牡丹は、今朝は全開になっていたのですが、屋根も吹き飛んでしまいそうな強風が吹き荒れているので、家の中に取り込みました。


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最近の風は台風並みですよね。そして、以前「台風」と呼ばれていたものは「スーパー台風」になってきています。気候も明らかに変わってきているのです。
 

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