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池生神社43 古い街道と構造線

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2016.3.28 池生神社43 古い街道と構造線

 

糸魚川街道(千国街道・塩街道)を踏襲した国道148号線は糸魚川―静岡構造線の、杖突街道および秋葉街道を踏襲した国道152号線(塩の道)は中央構造線の断層に沿って刻まれた谷を通る道で、諏訪湖周辺に人々が暮らし始めた旧石器時代から使われてきた道のようです。

 

この構造線に沿っては川が流れ、糸魚川―静岡構造線には古い街道だけではなく鉄道や高速道路なども通っているのですが、阿賀野川に沿っても古くから会津地方と新潟県を結ぶ越後街道が通っていて、磐越西線と磐越自動車道が通っているようで、現在は太平洋側のいわき市と日本海側の新潟市を結ぶ国道49号となっているこの道は、銚子の口・麒麟山を始めとする渓谷美が只見川合流点から阿賀町三川まで続いているのだそうです。

 

川沿いの谷に沿って古い街道や鉄道や高速道路が通っているという地理的条件がよく似ているようなので、阿賀野川の流れる谷も構造線なのかな?と考えてみたのですが、中央構造線や糸魚川―静岡構造線は直線的なのに、地図を見ると阿賀野川はずいぶん曲がりくねっているようです<(_ _)>

 

私は会津にも新潟にも行ったことがないので、地理的条件が似ているのではないかと思ったのは、川と谷に沿って国道(古い街道)と鉄道と高速道路が通っているということからだったのですが、曲がりくねっているのを見ると糸魚川―静岡構造線や中央構造線のような連続した直線的な構造線や構造帯ではないようです。

 

けれど、大陸に押し付けられて連続していた付加体が、大陸から剥がれたときにいくつもの島に別れたのですから、それぞれの島には割れた時の断層面があり、島と島の間は海だったはずですよね。阿賀野川は、その島と島の間にあった海が隆起や堆積によって埋められ陸地化していった過程で、水路として最後まで残ったものであって、曲がりくねっているのは古代の島の断層面に沿っているからかもしれません(^o^)

 

1600万年前の日本列島

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 これはまだ地図とこれまでの知識からの机上での推理であって、思い付いたばかりの仮説なのですが(^o^)、古い道にはいろいろ面白い発見がありますし、現地に行ってみると意外なことが記されている地域資料を入手できたり思いがけないお話を聞くことができたりしますから、いつかこの道を行って確かめてみたいものです(^o^)。「阿賀野川沿いには断層がある」などと記された地域資料がすでにあるかもしれませんしね(^_-)
 

海がないはずの福島県の裏磐梯や長野県の大鹿村からは今でも塩湯が湧いていますし、内陸や山の中から海棲動物のパレオパラドキシアや海の貝類の化石が出ていますし、サメやクジラやイルカやアンモナイトなどの化石も大量に出ているのですから、それらの場所が海だったことがあるのは確かでしょう。

 

埼玉県のパレオパラドキシア 

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巨大ザメやクジラが泳いでいた頃(?)の埼玉県

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「呆れ返る以前のでたらめ」などと言われてきた古代の海に関する推理と考察ですから、山の中や山の上で推理どおりの海の痕跡を発見して海だったことを確かめられるとうれしくなってしまいます(^o^)。もしできるのであれば、エベレストの頂上でウミユリの化石を見つけ、地上で最も高いところからはるかに地上を見下ろしながら、「ああ、やっぱりここも海の底だったのだ!」と確認することができたら、もっともっとうれしくて大感激するでしょうけれどね(^_-)




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