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Channel: 歴史探訪
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三津屋古墳の石室

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2019.6.30 三津屋古墳石室
 
この古墳の横穴式石室は復元ではなく、石を抜き取られた跡をそのままにして盛土の版築のような工法が見えるようになっていました。
 
版築もどき(?)の土層
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壁には切石が使われていたそうですが、同じ頃に造られた同じくらいの規模の天文台構内古墳の土層も版築もどき(版築に似た簡易工法)で、石室の壁には切石が使われていました。同時代に造られたものには多くの共通点があるのです。従来の説を受け売りして自分の狭いフィールド内だけで珍しいものと決めつけたりつじつまを合わせたりするのではなく、もう少し視野を広げて、せめて同時代のものくらいは比較検討してみた方がいいのではないでしょうか(^_-)
 
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天文台構内古墳の石室の切石 
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天文台構内古墳の版築もどきの土層
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現在の天文台構内古墳はただの扁平な土の盛り上がりのようにしか見えませんが、濠に囲まれた方形の基壇の上に八角形に石を積み上げたその作りと規模は、造られた当時には三津屋古墳のようにボリュームのある威圧的なものだったのでしょうね。
 
天文台構内古墳
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この立派な資料にも、もれなく「この古墳は全国的にも稀な上円下方墳と呼ばれる特異な形である」と記されていましが、学者さんたちは固定観念とそれに基づいた常套句から離れることができないようですね<(_ _)>。

 
 

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