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コメントへのお返事3 遠野2

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2019.4.7 コメントへのお返事3 遠野2
 
これまでに、湖がないのに「湖伝説」が残っている所にいくつか遭遇したのですが、現地の地形を見、現地の資料などから論理的に推理してみると、間違いなくかつては大きな湖であったことが分かって、古代史の様々な謎が解けてきました。例えば、海のない安曇野の最大のお祭りがなぜ「お船祭り」なのかとか(^o^)
 
安曇野のお船祭り
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ですから「大昔はすべて一円の湖水なりし」というのが学者さんたちの作った「説」ではなく、実際に遠野に伝わってきたことなのであれば、遠野は本当に湖だったのだろうと思います。それではなぜ遠野は湖だったのか、その湖はなぜなくなってしまったのかを推理してみることにしました(^o^)
 
まず遠野はどこにあるどんな所なのか?
 
遠野市は岩手県内陸部にある都市で、市のほぼ全域が北上川の支流である猿ヶ石川の最上流域にあたり、市の中央部は北上山地最大の盆地である遠野盆地なのだそうです。
 
これでもう遠野が大きな湖だった理由が分かりました\(^o^)/。どんな内陸にあろうと、どんな高い所にあろうと、盆地とは土地の隆起などによって取り残されたかつて海なのです。取り残された時の大きさや、地形や気象条件などによって、かつての海が湖として残っている所もありますが、今は完全に消えてしまっている所には「湖伝説」が残っているのです。遠野盆地もかつては内陸に取り残された海だったのでしょう。だから盆地一円が大きな湖だったのです。
 
高い山に囲まれた安曇野や松本盆地、甲府盆地、沼田盆地、福島盆地などの盆地には「湖伝説」が伝えられていますし、海からは遠いそれらの盆地の周辺には「塩」や海に因む文字の付く地名が多く、実際に松本盆地からはクジラなどの化石、福島盆地からはパレオパラドキシアの化石など海の生物の化石が数多く出てきているのです。盆地はかつて海だったのです。

長野県の「海の口」
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甲府盆地の塩の山と塩川
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