2019.3.26 武蔵野台地と湧水94 川越街道 白子宿4
武蔵野台地の端を切り通した旧川越街道は、標高13mの白子川から坂になって台地の上に上っていきますが、笹目通りは30mの台地の上を走っていますから、交差する辺りでははるか頭上を笹目通りの陸橋が通っていたのです。
江戸時代の川越街道はこの崖を「大坂」で斜めに上って行き、現在の笹目通りを横切った後「くらやみ坂」となっていたので、下るのかな?と思ったのですが、標高を調べてみると下ってはいないようでした。けれど名前から見て、江戸時代には坂で笹目通りを通す時に削って平らにしたのかもしれません。
この台地の端の斜面がどのくらい急かというと、地図に「百段階段」の表記があったので、それはいったい何だろう?と行ってみたら、このハケを台地の上へまっすぐに上る急な長い石段で、上り切った上に笹目通りがありました。この階段を使えば最短距離でこの崖を上り下りすることはできるわけですが・・・・
百段階段
↑は階段の途中で写したものですが、急角度の長い石段で、石段の下にはハケから浸み出した水が流れていました。
また、和光I.Cの辺りではこの台地の端は↓のような高さになっています。右上に写っているのは外環で、空中を行く外環は平らですが、下の一般道はジェットコースターのように坂道を上り下りしています(^o^)。どうしてこんなに起伏が激しいのだろう?と思っていたのですが、武蔵野台地の端だからだったのですね。納得です。
切り通した「旧川越街道」の崖の下には何となく湿っぽいところだな~と横目で見ながら通り過ぎていた駐車場があるのですが、白子湧水群というのはそこのことのようだということが分かったので、一部が時間貸しPになっているこの駐車場に行ってみました。
白子湧水群のあるハケと駐車場
駐車場には車が止まっているので道からは見えなかったのですが、行ってみたらいろいろな説明板があり、かなりの量の湧水が流れていて(^o^)、
説明板
湧水口
ここにも武蔵野台地の地層の説明がありました。