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武蔵野台地と湧水62 湧水と「井」

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2019.2.17 武蔵野台地と湧水62 湧水と「井」
 
井の頭の弁天堂で遺跡の説明を探していたら、
 
井の頭池遺跡群
イメージ 1
 
また一つ、これまで気が付かなかった↓の石碑を弁天堂の近くで発見しました(^o^)
 
イメージ 2

「徳川三代将軍御切付旧跡」と記されています。御切付って何だろう?と調べてみると、この地を「井の頭」と命名したのは三代将軍家光で、鷹狩りに訪れた家光が、湧水がほとばしるように出ているのを見て「井の頭」と命名し、辛夷の木に小刀で「井の頭」と刻んだのだそうです。

その木は枯れてしまったそうですが、この石碑の辺りにあったのでしょうね。ということは、この弁天堂の辺りにあった湧水口が水がほとばしるように出ていた一番大きな湧水(井の頭)だったのもしれませんね。
 
神田川の源流の湧き水は「井の頭」、白子川の源流は練馬区大泉の「井頭公園」の湧き水ですから、水の湧く所を「井」といい、川の源流になっている大きな湧水を「井頭(いのかしら・いがしら」と言っていたのかもしれません。
 
善福寺池の辺りを開拓した「草分け長左衛門」が「井口」を名乗ったため「井草」という地名になったということが先日の杉並探訪で分かったのですが、
 

これも武蔵野三大湧水の一つであった善福寺池の「井」の頭(口)を領していたため、「井の口の長左衛門」と呼ばれていたので「井口」が姓になったということかもしれません。「井上」さんや「井下」さんも同様に、湧水の上の方に住んでいたか、下の方に住んでいたかということかもしれませんね。人名や地名からはいろいろなことが分かるのですよね(^o^)

 
チンム公は「神武公」だったのですか(^o^)。チング姫は神功姫で、チンム公は神武公で、スベクヒャンは手白香なのですね。
 
人名の類似だけではなく、日本には朝鮮半島由来の地名がたくさんあるようです。「ナラ」は百済語の「国」だそうですが、関東にも「奈良」はたくさんあって、埼玉県の飯能(はんのう)はハン(漢)ナラ(国)のようですし、埼玉には新羅郡も高麗郡もありましたし、カヤという地名は西日本のあちこちにあるようですし。

ドラマでは、武寧王の太子は本当は東城王の息子で、武寧王の息子がチンム公のようですね。いろいろと人間関係が複雑なオハナシになっているようですが、1400年も前に滅亡してしまった百済の記録は滅亡時に燃えてしまって残っていないようですから、周辺国に残っている断片的な記録から想像を膨らませて波乱万丈の面白いドラマに仕立てているのでしょうね。
 
 
 

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