2018.1.010 武蔵野台地と湧水4 烏山の鴨池 ![イメージ 1]()
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妙正寺川に合流している井草川が暗渠になっていると言えば、北烏山の「烏山の鴨池」は烏山川の源流だそうですが、この川も暗渠になっていました。暗渠になっていることを知らなかったので、川がある(あった)ことにも気付いていなかったのですが、以前三宿で「烏山川緑道」を見て、この川はいったいどこからどこへ流れていたのだろうと調べてみたら、北烏山の高源院の「烏山の鴨池」から発して目黒川に合流していたことが分かり、
烏山川緑道
他にもいくつもの川があったことや、それらの川は全て暗渠になっているため今は見えなくなっていることなども分かってきました。縄文時代には海だった武蔵野台地の下の平地には、海退によって陸地化した後、豊富な湧水の海までの水路として無数の川が流れていたようです。
「烏山の鴨池」は、現在は高源院の敷地内になっていますが、元は品川にあったこのお寺がここに移ってきたのは震災後の1939年(昭和14年)で、寺院の建立にあたって泉水を造るために境内の湧き水を掘ったところ、水源を掘り当てて豊かな水をたたえる池となったのだそうです。
高源院
烏山の鴨池
この池は昔からあった池ではなく、1939年にできた池なのですが、もともとここは「亀の子(甲)出井」(大亀出井)と呼ばれていた湧水地帯で、3か所に湧水があって徳川時代以前は烏山川の主水源となっていたのだそうで、この「亀の子(甲)出井」の水源は、約2km離れた井の頭池の水源と地下でつながっているのだそうです。
この地下水は、関東ローム層などに分布する「宙水(下位の本体となる地下水面と粘土層などの局部的な不透水層・難透水層・半透水層によって隔てられた小規模な地下水)」と呼ばれる地下水なのだそうですが、それが標高50m辺りにあるために、武蔵野台地では台地の下ではなく標高50mの台地の上に水が湧いていたのですね。
この鴨池にはシベリアからたくさんの鴨が飛んでくるようなのですが
私が行った11.18には、池には鯉と亀がいただけで鴨は一羽もいませんでした(^_^.)。