新聞に「仁徳陵 初の共同発掘」という記事がありました。濠(ほり)の水の影響で浸食が進む堤や墳丘の保全が目的だそうで、「適切な保全管理には、地元の知見や協力が必要」というのが建前のようですが、世界遺産登録を目指すためには公開が必要という動きに抗しきれなくなってきたということでしょうか(^o^)。
とはいえ、今回の発掘(?)は墳丘を囲む周濠の一番内側の堤の南側と東側の計3カ所を幅2m、長さ28~30m掘ってみるというだけのようですから、堤だけであれば『古事記』のウソがバレて仁徳天皇が架空の人物であることが露見することはないでしょうし、「立ち入りを認めてやった」という実績を作れるうえ、それと引き換えに「適切な保全管理に必要な地元の知見や協力」を得られるわけですから、宮内庁にとっては一石二鳥の策のようですね(^o^)。
箸墓古墳の観察や、
御廟野古墳の観察と同じように、
今度も発掘に選ばれるのは『記紀』や「皇国史観」を信奉する学者さんたちなのでしょうね。タイトルからして「大山古墳発掘」ではなく「仁徳陵発掘」ですし(^o^)。
「考古学界は陵墓の公開と保全を訴えており、宮内庁は2008年から、日本考古学協会など考古・歴史学の16団体に限定的な立ち入り観察を認めた。16年3月には地元自治体や研究者に協力を求める方針に転換し、徐々に公開度を高めてきた。」
ということなのですが、その16団体ってどういう団体なのでしょうね。やはり日本会議と関連のある団体なのでしょうか?歴史解釈の世界ももう少し科学性や論理性が必要だと私は思うのですが。
ところで私は、哲学の世界のことも哲学者のことも全く知らなかったので、「今上陛下は現御神だ」と書いた哲学者が「日本を代表する哲学者」なら、ほかの哲学者の論理性はみなそれ以下なのか?と疑問に思ったのですが、そんなはずはありませんよね(^o^)。「無から有は生まれない」という大命題について「それではカミサマは一体どこから生まれたのか?」という真剣な論争もあったそうですから。
「皇国史観」のこの哲学者も官房長官も日本会議だそうですから、「日本を代表する哲学者」というのは仲間内のヨイショだったということでしょうか(^o^)?
そういえば、小池都知事も「日本会議国会議員懇談会」の副会長だったのだそうですね。