しばらく前の新聞に「坂のまち、東京」というコラムがありました。
おや、同じようなことを考えている人がいる?と読んでみると、大田区在住の方で、「ぼくがいま住む馬込周辺は、台地と低地の境界に位置し、坂だらけの土地である。・・・・ 坂になっていない道をさがすのが難しいくらいだ。」とありましたが、実は2012年に多摩川台古墳群と大田区郷土資料館に出かけた時、私も同じように感じたのです。なんて坂が多いところなのだろう!と(^o^)。
馬込付近の地形
緑の所は0~10mで古代には海ですから、やはりここも同じように武蔵野台地の端の舌状台地と古東京湾の低地(海)が入り組んだ地形のため坂だらけなのですね(^o^)。
この付近の台地の端には有名な大森貝塚がありますし、
『大森区史』には、「馬込の根方に貝塚といふのがある。石器時代の器物や矢の根などがよく掘り出されたといっている。今もなほ好事家の尋ねて来るものが少なくない」と記されているそうです。
↑には「馬込は丘と谷が複雑に入り組む起伏に富んだ地で、昔から九十九谷と呼ばれていた」と記されています。本当に起伏の激しい土地なのですね。
多摩川台古墳群の周辺も大田区郷土資料館の周辺も坂だらけでしたが、縄文・弥生の遺跡や古墳のあるところは、大田区に限らずみな同じような地形の舌状台地の端なのですよね。