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水稲荷と穴八幡30 早稲田大学9 「ごりやく」って?

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2018.2.3 水稲荷と穴八幡30 早稲田大学9 「ごりやく」って?

 

江戸時代までは平将門を祀っていた神田明神は、明治になって「朝敵の将門」を祀っているのはまずいというので、「大己貴(おほなむち)命=大国主命」に差し替えたのだそうです。

 

でも、将門も大国主も「商売」とは全く縁のない人なのに、なぜ神田明神は「商売繁盛」のカミサマなのだろう?と疑問に思ったのですが、人が大勢集まってくるのですから、神社にとっては「商売繁盛のカミサマ」だということでしょうか(^_-)。神社に大勢の人が集まれば、門前町や商店街も繁盛するわけですしね(^o^)

 

子供の頃は「ごりやく」というのは何か神様や仏様からの特別な恩恵なのだろうと思っていたのですが、ある時漢字では「御利益」と書くのだと知ってビックリしました。

 

「りえき」と「りやく」はどう違うのだろう?と調べてみると、「りえき」は奪うもので、「りやく」は与えていただくものだというような解説がありましたが、読み方が違うだけで同じものでしょう。「益」は漢音では「えき」、呉音では「やく」ですから、経典は呉音で読んでいるということだろうと私は思うのですが。

 

「りえき」と「りやく」は違うというのは恣意的な「解釈」であって、解釈や理屈は、後からいくらでもどのようにでも作り出せるようです(^_-)

 

脱税のニュースでは、「税務署との解釈の違いであり修正した」ということをよく聞きますが、税務署は博打で儲けたお金は「りえき」だと解釈し、寺社で賭博をしていた側や寺銭を受け取っていた側は、これは「ごりやく」なのだから税金を払う必要はない、と解釈するようなものでしょうか? 全然違うかな(^o^)??

 

ともあれ、新しいカミサマは次々に作られ、古いカミサマには新しい御神徳や「ごりやく」がどんどん付け足されていっているようで、神田明神の将門公と大己貴命は「商売繁盛」のほかにも結婚仲介業(縁結び)や、新しい所では「IT情報安全守護」なども請け負って多角化しているようです(^o^)

 

どのカミサマも結婚仲介業(縁結び)と結婚式請負は基本事業のようですが、究極の多角化は相模国一之宮の寒川神社でしょうか。ここの祭神の寒川彦と寒川姫は「あなたのお願い何でも叶え」でくれるそうですが、もし叶わなくても文句を言いに行く人などはいないのでしょうね(^o^)

 

寒川神社

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