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「塙」って?73 武蔵野台地の端(はな)62 松陰神社3

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2017.8.12  「塙」って?73 武蔵野台地の端(はな)62 松陰神社3
 
長い間私は、教科書で教えられた歴史が本当の歴史で、納得できないのは自分が悪いのだと思っていました<(__)>
 
でもなんだかおかしい、納得できない、と思うことがどんどん増えてきたので、教科書や学者さんたちの既存の歴史解釈を信じることを止めて、納得できるように自分で因果を辿って考えてみることにしたら、ここまでに教えられてきた古代史は「うそばっか」だったことが分かってきてしまったのです<(_ _)>
 
けれども「うそばっか」だったのは古代史だけではなかったようで、「明治維新」と教えられた権力闘争も「うそばっか」だったようです<(_ _)>
 
「自分たち(だけ)の正義」を振りかざし、意見の違う人を片端から暗殺したり惨殺したり、幕府に協力的だという理由で商人を殺したり略奪したり放火したりしていたというのは、ISの論理やISがやっていたことと全く同じではありませんか(T_T)

ISは「アラーは偉大なり」と神を口実にして、自分たちの欲を満たすための蛮行を正当化していましたが、自らを「勤王の志士」と名乗っていた人たちは、自分たち自身が神になっていたのですね。「天誅」というのはISの「神は偉大なり」と同じで、自分たちのしていることを正当化するお題目だったようです<(__)>
 
でもこれは「明治維新」に限ったことではなく、歴史を俯瞰すれば「勤王の志士」が権力を得るためにやったことは、古代に天津族が権力を得るためにやったことと全く同じなのですよね。
 
『古事記』や『常陸国風土記』には、天津族がどうやって国という支配組織を作らず、軍というものも持たなかった先住民(縄文人)を虐殺し駆逐していったか、どうやって小国家を作り、兵力を持っていた先住の王達(弥生人)を騙して殺し、国を奪っていったかが得々と語られていました。
 
そして、九州から北関東までを征服して権力を握った天津族の王族や功臣たちは、みな「○○命(みこと)」という名の神になり、その子孫達は神を祖とする貴族になって「うそばっか」の『古事記』を作ってそれを正当化したのです。
 
武家が台頭した中世以降は、貴族たちは支配権を失って逼迫していたようですが、明治の王政復古(維新ではなく復古です)によって古代の貴族の子孫たちは再び神の子孫として貴族(華族)に返り咲き、その王政復古のために手段を選ばぬ蛮行を尽くした「勤王の志士」と称した人たちは功臣として新たな神となり、最後まで生き残っていた伊藤博文・黒田清隆井上馨・西郷従道・山県有朋・大山巌らは伯爵になって華族の列に加わり、その王政復古のための権力闘争を「明治維新」と言い換えて正当化したということのようです<(_ _)>
 
私は、蛤御門を襲撃した「勤王の志士」と守ろうとした新撰組や幕府ではどちらが尊皇なのか分からなくて、幕末~明治の歴史がよく理解できないでいたのですが<(_ _)>、勤王だの尊皇だのは建前の大義名分で、実態は誰が実権を握るかというただの権力闘争だったのだと考えれば、幕末のすさまじい殺し合いも、政権交代した後のスッタモンダも理解できるようになるかもしれません。権力を握れば今度は主導権争いの内部抗争が起きるのは歴史の常だったのですから。でも、その権力争いを積極的に理解したいという気にはなれませんけれど・・・・・・
 
この本の帯には「明治維新という無条件の正義が崩壊しない限り、この社会に真っ当な倫理と論理が価値を持つ時代が再び訪れることはないであろう」と記されていましたが、それは違うと私は思います。


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150年前の「明治維新」のウソではなく、1300年前に作られた『記紀』のウソが崩壊しない限り「真っ当な倫理と論理が価値を持つ時代」が来ることはないのです。
 
「明治維新」の勝者を神として正当化するウソは『古事記』の勝者を神として正当化したウソと同じですし、最近はまた、神社本庁や国民会議や神道政治連盟やそれにすり寄る人たちが、「うそばっか」の『古事記』や『古事記伝』を元に「天壌無窮の神勅」などと天皇を神格化して王政復古を画策しているようなのですが、論理的であるはずの学者さんたちは、その矛盾だらけで非論理的な『古事記』や『古事記伝』を絶対視し、その矛盾のつじつまを合わるための「非論理的な説」を作り出すことに邁進しているのですから<(_ _)>
 
「長州の志士」たちがしたことの中に「村山可寿江の生き晒し」という一項がありましたが、この村山可寿江が、私が彦根と多賀大社に関心を持つきっかけになった『奸婦にあらず』の主人公の村山たかだったのです。




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