2017.5.4 菜の花
花と言えば、3~4月に常磐自動車道を走ると、江戸川や利根川や小貝川の土手に一面に咲く菜の花の黄色の帯がどこまでも続いていて、私はその景色が大好きだったのですが、その景色は数年後にはもう見られなくなってしまうようです(T_T)。
太い根が腐るとミミズが集まって穴ができ、ミミズを食べるモグラ、モグラを食べるキツネがその穴を広げて堤防を決壊させる原因になるため、土手の菜の花の駆除と芝生への植え替えが進められているそうで、久留米市の筑後川では、2016年末までに約25万7千㎡がすでに芝に変えられているそうです。
今日、流山I.Cから江戸川の堤防が見える道を野田の方へ向かったのですが、2年前には一面に黄色くなっていた土手に黄色は見えませんでしたから、江戸川の堤防でも菜の花撲滅作戦は進んでいるようです。
2015.4の江戸川の土手
生きとし生けるものはすべて、いつでもシェア争いをしているようで<(__)>、民族が共存共栄することも、ニンゲンと他の植物や動物が共存共栄することも簡単なことではないようです<(_ _)>。
この繁殖力の強い菜の花はクロガラシとアブラナが自然交雑した帰化植物の「セイヨウカラシナ」で、日本へは中国から弥生時代に渡来して葉や茎は食用にされ、タネは和からし(オリエンタルマスタード)の原料になるそうですが、このタネは弥生時代に中国大陸や朝鮮半島から渡来した人達が持って来たものだったのでしょうか?鳥が運んできたものだったのでしょうか?
このカラシナの塩漬けを買ってみたら美味しかったので、また買いたいのですが、あまり売っているのを見かけないのですよね(T_T)。
いちめんのなのはな いちめんのなのはな・・・・・・ やめるはひるのつき いちめんのなのはな
と一面に広がる黄色い花を見て思い出す頃にはもう固くなってしまっていて食べられないようですから、もっと早い時期に思い出さなければダメなのかな?
そういえば、この詩の作者の山村暮鳥のお墓は、水戸ロマンティックゾーンの水戸市八幡町の江林寺墓地にありました(^o^)。
ところでカラシナは帰化植物だとされていますが、カラシナに限らず日本人も日本の動植物も、みな日本で独自に発生したものではなく、世界中から渡来してきたものが日本の気候風土に合わせて変化したり発展したりしたもののようです。国境などはシェア争いの結果として人為的に造られたものに過ぎず、地球上の全てのものはみな繋がっていたのですから。
日本人も西瓜もヒョウタンも因果を辿ればそのルーツはアフリカにありましたし、松岡任三博士が発見し、
「Wasabi japonica Matum.」と名付けられて日本固有の種とされてきたワサビも、DNAの解析からそのルーツは中国にあることが最近分かったようですが、さらに辿ればこれもアフリカまで行き着くのかもしれませんね(^o^)。
「天孫降臨」は『記紀』のウソで、天皇家のルーツは高天原ではなくアフリカなのです(^o^)。
昨日のヒスイカズラは萎びてしまったのですが、人が手をあげて踊っている姿のように見えて面白いので写真を撮ってみました(^o^)。