2017.1.8 100匹目の猿
先日、「悠久の大地」を信じている一般人には「大地は常に動き続け、変化し続けている」という考え方は50年くらいでは広まっていないようだと書きましたが、2011年の東日本大震災を契機に、地震のニュースは「プレートの動き」で説明されるようになっていますし、世界の自然を扱う番組ではプレートの衝突や海底火山の隆起などで地形や地質が説明されるようになってきています。
情報化社会になって「100匹目の猿」が情報を得て、多くの人がその新しい情報を共有するまでの時間(期間)が短くなってきたということなのかな?と考え、今朝思い付いて「100匹目の猿」を検索してみたら、なんと、この理論は著者の作り話だったということが20年も前の1985年に分かっていたのだそうです。
私が「100匹目の猿」理論を知ったのは20年も前のことではありませんからこれが作り話として否定された後だったようですが、私はこの理論が否定されていたということを今朝初めて知りました。その情報が私に伝わるまで20年かかったわけですね<(_ _)>。
おや?と思ったのは、この「100匹目の猿」のオハナシを書いて広めたのが男性で、これが作り話だということを暴いてしまったのがElaine Myersという女性だったということです(^o^)。彼女は著者が示した参考論文を丹念に調べて、著者の主張が虚偽であることを知ってしまったのだそうです。
私はこれを読んで、「悪逆非道なリチャード3世像」が捏造された歴史であることを暴いてしまった『時の娘』のジョセフィン・テイのことを思い出しました(^o^)。
でもElaine Myersさんは、この理論を否定するために調べたのではないようです。実は私も『古事記』や『古事記伝』やそれを元にした学者さんたちの解釈を否定しようと思って謎解きを始めたわけではないのですよね。Elaine Myersさんと同じように初めは信じたから、より納得するために疑問に思ったところを調べ始めたのですが、その結果として『古事記』が作り話であったことを知ってしまったのです。
ところで、既存の歴史解釈は私には納得できなかったのでここまで自然科学の方から歴史を考えてきたのですが、
自然科学の理論にもウソや捏造があるようですね<(_ _)>。去年新聞に『学者は平気でウソをつく』という新書の案内が載っているのを見て、エッ!と思ったことを思い出してしまいました(^_-)。