韓国の大統領

2016.12.9　韓国の大統領

夕方テレビをつけてみたら、韓国の国会で大統領の弾劾の投票が行われているところでした。賛成多数で弾劾が決まったようです。在任中の弾劾は初めてだそうですが、韓国の大統領は、最後はみな犯罪者になってしまうのですね。

2009年にこのブログを始めたばかりの頃、「ノ・ムヒョン前大統領夫妻が、巨額の収賄の容疑で事情聴取を受けている」というニュースを聞いて「国の代表」として選挙で選ばれたはずの人が犯罪者として断罪されるということにショックを受け、それもこの時だけではなく歴代の大統領がずっとそうだったらしいということに疑問を感じて、これは個人の資質の問題ではなく、体制や文化の問題なのではないかと考えたことがありました。

その頃私は政治や政治のニュースにはあまり関心がなくて、投票で国民に選ばれるのは人格・識見の優れた人なのだと単純に考えていたのですが、その後、韓国は儒教に縛られた国で、精神に深くすり込まれた儒教に問題があるようだということが分かってきました。

先日の新聞に「このスキャンダルは王朝時代を思わせるけれど、韓国ドラマの制作者でも思いつかない劇的な展開だ」とあったのですが、そんなことはありません(^o^)。歴史は繰り返しであり、ヒトは集団を作った時から同じことを繰り返してきたのですから、コネも、受験の不正も、金銭や賄賂の要求も、影の女帝が力を揮うのも、全て韓国歴史ドラマの制作者がドラマに盛り込み済みです(^o^)。

2009年当時の私は、韓国のことをほとんど知らず、韓国ドラマも見たことがなかったのですが、その後、かなり世間に遅れて韓国歴史ドラマを見るようになったら、「な～んだ、同じだ」ということが分かって来て「古代史の謎」が解けてきました(^_-)。『源氏物語』が描き出した当時の朝廷の様子は、体制から考え方まで、韓国歴史ドラマが描いているものと全く同じだったのです。

ドラマの映像で王の結婚式の場面を見た時、聖武天皇の像と同じだと思い、なぜ聖武天皇像や聖徳太子像が玉すだれのようなものを被っているのかが分かりましたし、なぜ神功皇后座像は片膝を立てて座っているのかなどといった日ごろ疑問に思っていたことがいろいろ解決したので、当時、歴史学者さんたちも「謎である」と片付ける前に韓国歴史ドラマを見ればいいのに、と思ったものです(^_-)。