ヲワケ臣の鉄剣の銘文は「115文字」と他と比して突出して多く、しかも金象嵌であるということは、ヲワケ臣の身分や功績やワカタケル大王への貢献度が抜きん出ていたということなのでしょうね。
この功績と貢献とは、「辛亥の年にワカタケル大王のシキの宮で天下を左治していた」という文言からみて、軍のトップにいたヲワケ臣が「辛亥の変」のクーデターの立役者であり、ヲワケ臣がワカタケル(欽明)側に付いて軍を動かしたことによって「辛亥の変」が成ったということではないでしょうか。
なんだか韓国歴史ドラマのようですが、同じ時代にはニンゲンはどこでも同じようなことをしていたようですから、韓国歴史ドラマに詳しいpcat2sさまやkojitaさまでしたら、同じような場面や展開がドラマにあったことに気が付かれたのではないでしょうか(^o^)。
このヲワケ臣については、埼玉では王族でも笠原氏の使用人でもない全く違うオハナシが作られていました(^_^.)。
古墳時代には「さきたまの津」のある海だった古代蓮の里の周辺は、現在は広い水田地帯になっていて、2011年には「のぼうの城」の田んぼアートが作られていました(^o^)。
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あること、ないこと、さまざまなオハナシを作るのが作家のオシゴトですから、作家がどのような意図を持ってどのようなオハナシを作ったとしても文句を言う筋合いではないのかもしれません。けれど『ワカタケル』に関しては、「この国の成り立ちを描く」という触れ込みで連載が始まったものなのですよね<(_ _)>。
でも、非論理的で荒唐無稽なオハナシに疑問も持たず、無批判に「この国の成り立ちで歴史の事実なのだ」と信じ込んでしまうのは読み手の側の問題なのかもしれません<(_ _)>。
これも「会計簿」の方から考えてみると、作家は売れないようなオハナシは初めから書かないでしょうから、作家がそういうオハナシを作るのは、そういうオハナシを求めている読者が多いということなのでしょうね。
そういえば、「古代の地形から『記紀』の謎を解く」は、謎を解いてみたら結果的に『記紀』のオハナシを否定することになってしまったのですが、出版社からは「10冊と売れるはずがないのに大金をかける気が知れない。1年だけ置いておくけれど、それが過ぎたら全部裁断して処分する」と言われましたっけ<(_ _)>。
私は作り話やつじつま合わせの解釈ではない、納得できる歴史を知りたくて謎解きを始めたのですが、納得できる事実や真実よりも荒唐無稽なイリュージョンやロマンを求める人の方がずっと多いということを出版社はよく分かっていたから、あれほど自信たっぷりに「絶対に売れない」と言い切ったのでしょうね。
幸い1年後には本は残っていなかったため裁断されて燃やされてしまうことをまぬかれたので、世の中には作り話ではない本当の歴史を知りたいと思っていた人もそのくらいはいたようだと思ったのですが(^o^)