2019.3.20 武蔵野台地と湧水90 清水山の湧水とカタクリ
妙音沢に行こうと外に出ると玄関のチオノドクサと原種チューリップに蕾が出ていたので、清水山のカタクリにも蕾が出ている頃だと思い、妙音沢から清水山に回ってみました。
この玄関のチオノドクサと清水山のカタクリは、芽の出る時期、蕾の出る時期、花の咲く時期が同じなので指標にしているのですが、清水山に行ってみるとやはりたくさんの葉や蕾が出ていて、明日にも咲きそうなものもありました。ここのカタクリの最初の花が咲くのは白子川沿いのサクラの最初の花が開くのとほぼ同時のようです(^o^)。
2019.3.17のチオノドクサと清水山のカタクリ
2018.3.18のチオノドクサと清水山のカタクリ
年年歳歳花相似。年によって気候には変動があるのに、花は毎年ほぼ同じ頃に咲き始めるようです(^o^)。「東京の名湧水57選」の一つになっている清水山の湧水も、量は少ないながら健在でした。
そういえば妙恩沢の湧水は「東京の名湧水57選」に入っていなかったんだっけ?と思ったら、清水山は練馬区ですが妙音沢は埼玉県でした(^o^)。こちらは2008年6月に環境省から平成の名水百選に選定されたそうです。
行政区で区切ってしまうと練馬区の清水山の湧水と新座市の妙音沢の湧水はまったく関係ないもののように見えてしまいますが、武蔵野台地は東京から埼玉まで続いているのですから、新座市の妙音沢の湧水も国分寺市・世田谷区・目黒区・杉並区・練馬区などの東京の湧水も、みな同じ武蔵野の地形と地質に由来する「武蔵野の湧水」なのです(^o^)。
武蔵野台地
黒目川にかかる市場坂橋のこちら側が湧水のある妙音沢、向こう側は市営墓苑で、墓苑の方は明るい北斜面になっていてフェンス際にはベンチなども設置してありましたが、清水山のカタクリ自生地は白子川に面した北斜面、新座市営墓苑のカタクリの葉を見つけたのは黒目川に面した北斜面でよく似た環境でした。
周囲を家に囲まれてしまった白子川の清水山より、ハケが保護されハケの上には墓苑が広がっている黒目川の方がカタクリには環境がよさそうでしたが、人口が少なかった頃の武蔵野台地の湧水のあるハケの北斜面には、どこでもたくさんのカタクリが群生していたのでしょうね。
玄関のチオノドクサと原種のチューリップは19日に咲いてしまいましたから、清水山のカタクリも昨日咲いたことでしょう(^o^)。