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武蔵野台地と湧水50 鈴木遺跡と石神井川源流4

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2019.2.4 武蔵野台地と湧水50 鈴木遺跡と石神井川源流4
 
鈴木小学校にある石神井川の谷頭を確かめに行きたかったのですが、最近の学校はたいてい「関係者以外立ち入り禁止」になっていて、完全に締め切られていることも多いので、見学に入れるかどうかを資料館でお聞きしたら、「鈴木小学校に石神井川の谷頭があることをどうして知っているのか?」と聞かれたので「エッ?」と思ったのですが、縄文時代に枯れたというこの谷頭から突然水が湧き出したのは2007年のことなのだそうです。それでは知っている人の方が少なくて、わざわざそれを見に来る人などいなかったのかもしれませんね(^_-)
 
湧水や川の源流に興味があって、この後黒目川の源流を見に小平霊園まで行くつもりであることをお話すると、通り道に仙川の源流があることを教えてくださったのですが、その時は場所が分かりませんでした。
 
改めて調べてみると、小金井市貫井北町三丁目の新小金井街道直下に仙川の上端を示す東京都による立札が設置されているそうです。それではそこにも湧水があったのかな?と思ったらそうではなく、それより上流は暗渠になっているため見えないけれど、仙川の上流はサレジオ学園~情報通信研究機構本部(旧・通信総合研究所、さらに古くは電波研究所)の辺りに遡るようで、暗渠化される以前には畑と薮の中を延々と続く小渓谷を形成しており、サレジオ学園東側の分譲地の道路がまだ舗装されていなかった昭和30年代後半から40年代前半には、周辺に湧き水が見られたのだそうです。
 
現在はそれらの湧水もすっかり枯れていて、新小金井街道付近の開渠部に水は全く流れていないそうで、ずっと下流の三鷹市の野川宿橋で地下から汲み上げた水が放流され、さらに下流で三鷹市東部下水処理場の高度処理水を放流することである程度の水量にしているのだそうです。
 
それでは祖師谷公園で見た仙川は湧水や自然の川ではなく下水の処理水だったのですね。祖師谷で仙川に合流していたつりがね池の湧水ももう枯れてしまっているようですし(T_T)
 
祖師谷公園付近の仙川
イメージ 2

天祖神社付近の仙川

イメージ 1

 
鈴木小学校の校庭は垂直な壁面になっていて不自然だったのでお聞きしてみると、
イメージ 3

「それは小学校の校庭の広さを確保するために削ったたからで、それまではなだらかに傾斜する畑だった」ということなので、「斜面の先が窪地になっていてそこに湧水池があったのですね?それではその辺りの古い地名は○○窪(久保)だったのではありませんか?」とお聞きしてみると、「長久保」だったということでした。
 
黒目川の源流のある「さいかち窪・柳窪」など「くぼ(窪・久保)」という地名は窪地に付けられたもので、湧水があった所のようです(^o^)

さいかち窪
イメージ 4

 
縄文時代以来ずっと枯れていた湧水が2007年に突然再び湧き出したのはどうしてなのでしょうね??
 
ところで先週チコちゃんが、桃太郎のオハナシを「ニンゲンが桃から生まれるはずはないでしょ!ボーッと生きてんじゃねえよ~~~っ!」と言っていましたが(^o^)、世の中の大学教授の肩書をお持ちの歴史学者さんや、名の売れている作家さんたちはそういうあり得ないことを平気で言ったり書いたりしているのですよね。
 
小説「ワカタケル」でも、日の光に感応して孕んだ女が赤い玉を生み、その赤い玉はたちまち美しい乙女になったとか、丹塗りの矢を持ち帰ったら美しい男になったとかといった『古事記』の作り話(ウソ)をそのまま事実のように書いているようですから、チコちゃん、この人たちにも「日の光で妊娠したり、妊娠した女が玉を生んだり、玉や矢がニンゲンの女や男になったりするわけないでしょ!」と言ってやってくれませんか(^o^)
 
まあ、この方たちはボーッと生きているわけではなくて確信犯のようですから、それで変わるとは思えませんけれど、そういうオハナシに騙される人が減ってくれば、日本の歴史も少しはマトモなものになってくるのではないでしょうか(^_-)
 
 
 
 
 

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