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武蔵野台地と湧水10 玉川上水第三公園

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2018.12.18 武蔵野台地と湧水10 玉川上水第三公園
 
緑地は「永泉寺緑地」という名前だったのですが、寺町には永泉寺というお寺がありません。?と思ったのですが、永泉寺は永昌寺に合併されたのだそうです。それでは永泉寺は今緑地になっている所にあったのでしょうか。
 
隣の玉川上水第三公園は暗渠の上に続く細長い公園でした。
 
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このところは冷え込んでいますが、少し前まで夏日もあったほどに異常に暖かかったせいか、この公園には紅葉したドウダンツツジと冬の花のサザンカと満開?と思うほどに花をつけた春の花のツツジが同居していました。

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普通の川(水路)は周辺の土地より低いところを流れているのに、玉川上水は台地の上の高い所を通っているうえ、この玉川上水第三公園では、上水の跡が周囲の土地や家々よりさらに一段高い所にありました。
 
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こちら側は北の台地下を流れる神田川へ向かって下っていく方ですが、反対側も同じように周辺の土地より高くなっています。
 
ここには↓のようなものがありました。「伸縮管」ってどんなものなのか分からないのですが<(_ _)>、この高い所に伸縮管が埋めてあって、暗渠化された玉川上水が今も流れているということでしょうか。

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昭和40年以降、羽村からの水は流れていないようですが、代田橋の辺りには一部開渠になっていて水が流れている所があるようですから。
 
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玉川上水は多摩の羽村から四谷まで全長43kmもあるのに、標高差が約100mしかないために引水工事は困難を極めたそうで、羽村から四谷大木戸までの本線は武蔵野台地の尾根筋を選んで引かれているのだそうですが、玉川上水第三公園付近では傾斜がつきすぎてしまうので、四谷まで傾斜を保てるように地面の方を高くして傾斜を緩めたということでしょうか。水は低きにしか流れませんから、一度低い所に落ちてしまった水を高い所に引き上げることはできませんものね。
 
玉川上水第三公園の辺りから見ると、土地は北へ向かって低くなっていき、一番低い所を神田川が流れていましたから、玉川上水は確かにこの辺りで一番高い所(尾根筋)を通っているようす。地図では上水も川も同じ平面に描かれているので高低差は行ってみないと分からないのですが、川の方から見れば上水が流れているのは山の上なのです。武蔵国では、台地の端を久我山・烏山・浜田山などのように「山」と呼んでいたようですから(^o^)
 
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