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縄文時代8

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2018.11.20 縄文時代8

 
「土器はいったいいつ頃から作られるようになったのだろう?」と調べていたら、国立歴史民俗博物館で「縄文はいつから!?――1万5千年前になにがおこったのか」という企画展が20091014()2010124()に開催されていたことが分かりました。その企画展の趣旨は、
 
近年の東アジアにおける考古学的新発見と年代測定などの研究の進展によって、縄文文化の位置づけは大きく変わってきています。炭素14年代測定による研究から、日本列島で最古の土器が約1600015000年前まで遡り、世界最古の土器の一つであることが分かってきました。この展示では、土器が誕生したころの自然環境や東アジアでの文化の動きを探り、日本列島での土器の出現を探ります。また、石器の変化や竪穴住居の出現、土偶・石偶などの精神文化の様子を探り、縄文文化の成立からその後の縄文文化の発展の道筋を探りたいと思います。
 
だそうです。現在開催中だったらさっそく出かけたいところですが(^o^)、残念ながら9年も前の企画展で、9年前の私は地形の変化のことを考えていて、まだ縄文時代そのものにはあまり興味がなかったのですよね(T_T)。1万5000年前にいったいなにがおきていたのか知りたいものですが
 
それはともかくとして、20世紀の後半から今世紀にかけて、DNAの解析や、炭素14年代測定法や、プレートテクトニクスなどの科学的な分析法や研究法や新しい理論などが飛躍的に発展したため、「『生命の誕生の不思議』に頭をひねった人たちが担ぎ出したカミサマ」の出番はなくなってきているようです。
 
宇宙や地球やニンゲンを作ったのはカミサマ(創造主)ではなく、日本列島はイザナギとイザナミが産んだのではないことはすでに科学的に分かっているのですが、まだ荒唐無稽な『記紀』のオハナシに騙されている人は多いようで、最近の新聞に↓の大きな広告があったのですが、この「神がかりの歴史解釈本」は発売と同時に45万部も売れたそうです。
 
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この作家は、ヒストリーはストーリ―で「物語」なのだから、事実であろうとなかろうと自分の好きなように解釈してストーリーを作っていいのだとお考えのようですね。「物語」はすなわち「物騙り」であって作り話なのですけれどね~<(_ _)>
 
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私はたまたま国会中継を見るまで知らなかったのですが<(_ _)>、この作家はNHK経営委員で、意にそぐわない新聞社は潰せと言っていた人のようですね。
 
この手の人は科学的事実も論理性も全く無視して、検証も実証もせずに自分に都合の良い解釈をし、それを絶対的に正しいと思い込むようですからトランプさんと同じように、自分に都合の悪い科学的事実はフェイクニュースだと決めつけ、自分に都合の良いことはたとえ明らかに矛盾していると分かることでも「事実」、または「もう一つの事実」であると強弁するのでしょうね<(_ _)>
 
けれどこの作家の歴史解釈では、17000年前から2400年前まで続いていた「縄文時代」はいったいどこに位置しているのでしょう?
 
「日本は神話と共に誕生し、万世一系の天皇を中心に発展してきた国」なのだから、「縄文時代」などはフェイクニュースであって、そんなものはなかったのだということでしょうか? 
 
 
 

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