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水上石器時代住居跡9

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2018.11.4 水上石器時代住居跡9

 
尖石遺跡に行ってみたのは、この有名な遺跡が海からは最も遠い列島中央部の、それも1062mという高所にあることを知って、縄文人はなぜそんな高い山の上に住んでいたのだろう?どうやって塩を手に入れていたのだろう?と疑問に思い、いったいどんなところなのか見てみたいと思ったからだったのですが、この時にはそこが海や海辺だったとはとても思えなかったので、世界には岩塩の採れるところがたくさんあるのだから、ひょっとすると岩塩があったのではないか?と考えたのですが、「ここには岩塩などはないし、あったという記録もない」ということでした<(_ _)>
 
けれど、大量の汗をかいて体から塩分が失われると死んでしまうというように、生命の維持に塩は不可欠なのですから、古代に人が暮らしていた場所には、必ず近くに塩があったはずなのですよね。
 
尖石に住んでいた人たちの塩はいったいどこにあったのだろう?と考え続けているうちに、八ヶ岳の周辺には「海」だけではなく「塩」の付く地名も多いことや、塩川という川が流れていたことが分かり、世界には岩塩だけではなく、標高の高い所には塩湖も多くあることから諏訪湖は縄文時代には塩湖だったのかもしれない?と思いつきました(^o^)
 
そう思って地図をみると、海のない長野にも山梨にも塩の付く地名がたくさんあり、山梨の「塩の山」には実際に中世頃まで岩塩があったことや塩の山から流れてくる川の名前は「塩川」であることが分かったので、諏訪湖も縄文時代には塩湖だったに違いないと確信したのですが(^o^)
 
塩の山と塩川
イメージ 1


そのうちに裏磐梯や長野県の大鹿村では今も塩湯が湧き、「山塩」を作っていることが分かったので行ってみると、その辺りには塩の付く地名がたくさんあったことから、

大鹿村の山塩 
イメージ 2

イメージ 3

日本各地にある「塩」の付く地名は全て実際に塩があった所のようだと考えたのですが、これは日本だけではなく、ザルツブルク・ハルシュタット・ソルトレイク・ボンネビルソルトフラッツなど、世界中の塩の付く地名は実際の塩に因んだものであることが分かってきました\(^o^)/。世界中でニンゲンは同じようなことを考え、同じような地名の付け方をしていたのです(^o^)
 
同じ時代には世界中でニンゲンは同じようなことしていたといえば、しばらく前にミーイズム」という言葉が出てきていたのですが、今は世界中にこの「ミーイズム」が蔓延しているようです<(_ _)>。アメリカファーストだとか、都民ファーストだとか、ブラジルファーストだとか、移民やLGBTは排斥せよという主張だとか、白人至上主義(黒人は殺してもよい)などというのも「ミーイズム」の一種なのでしょうね。
 

「自分にとって都合の悪いものや、自分の価値観に合わないものは全て排斥すべき悪だ」という主張がすでに「ミーイズム」に染まっていた人たちに受けて、世界中でトランプ現象が起きているようです<(_ _)><(_ _)><(__)><(_ _)><(_ _)>

 
「ミーイズム」という言葉が使われるようになってから、世の中が不寛容になり、訳の分からない犯罪が急増したような気がします。積年の恨みだとか、やむにやまれず犯罪に至ってしまったというような動機ではない、ただ人を殺してみたかったとか、殺す相手は誰でもよかったとか、人を殺して死刑になりたかったとかというような、自分の都合だけで起こす犯罪が・・・・
 
古代の国家は「ミーイズム」で、周辺の国から土地や自分の欲するものを奪い取り、その国の民を奴隷にして自分たちのために使役するということを繰り返していたのですよね。その報復合戦とエンドレスの殺し合いの歴史を経て、現在のような、奪い合うのではなく協調し合おうとする仕組みが作り上げられてきたのだろうと思うのですが、「アメリカさえ良ければ他はどうでもよい」ということを掲げて登場したトランプ氏とそれを支持する人々は、それらの長年に渡る努力を全て無にして、殺し合い、奪い合い、力を持つ者がすべての富を手にしていた古代に戻そうとしているようです(T_T)
 

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